地元福岡を離れ、希望していた食品系の企業に就職。
仕事に誠実に向き合い、より良い製品の開発を目指す。
原田 尚悟(はらだ・しょうご)さん/富士甚醬油株式会社(臼杵市)/福岡県出身
この会社を選んだ理由を教えてください。
高校を卒業後、地元福岡の大学で、サプリメントの効果を測定し、検証する研究をしていました。大学卒業後は、福岡の技術者派遣会社に所属しておりましたが、そこに富士甚醬油の研究職の募集がありました。食品系の仕事に就くことを希望していたので、そこから富士甚醤油に就職することができてとても嬉しかったです。
商品開発室での調合の様子。安心、安全を第一に考え、販売できる商品に仕上げるために試行錯誤を繰り返します。
お仕事内容を教えてください。
新商品の開発をしています。私が所属しているサンアス工場は、自社工場で製造した醤油・味噌を使用したドレッシングや焼肉のタレなどの加工食品の開発を行っています。最近私が商品開発した、めんつゆが販売されました。他にもポン酢や焼肉のタレなど、開発中です。個人で案件を持って、ある程度形になったらチームメンバーに意見を聞きながら仕上げていきます。自分が開発に携わった商品がスーパーマーケット等に陳列されて、棚から少し減っていたり、それを手に取っている人を見るととても嬉しく思います。
お仕事でやりがいを感じることを教えてください。
商品開発は大きく2つに分かれています。ひとつは「富士甚醬油」として販売する自社商品で、もうひとつはスーパーなどのプライベートブランド商品です。プライベートブランド商品の開発は、「この味に似せてください」という依頼も多く、手元にある原料に置き換えて、その味に似せなければなりません。時間と労力をかけてもなかなかOKが出ないこともあり、大変さを感じますがそれが大きなやりがいにもなっています。
原田さんが初めて開発した商品を手に一枚。背後には自社商品がずらりと並びます。マスコットキャラクターの「とっくりこだぬき」も一緒に。
大分に移住していかがですか?
入社するまで臼杵には、来たことがありませんでしたが、私が住んでいた福岡県粕屋郡も臼杵と同じように田園風景が広がっているので、あまりギャップなどは感じていません。スーパーなども近くにあり、生活しやすい環境です。
大分県のおすすめポイントを教えてください。
臼杵市には、「八町大路」という石畳の商店街があり、そのレトロな雰囲気が好きです。自宅から近いこともあり、よく散歩をしています。
また、先日、同僚と初めて別府の「地獄めぐり」に行ってきました。海地獄の青さや鬼山地獄のワニの多さに驚きました。足湯も初体験しましたが、入ったあとの心地良さに感動しました。そして魚もとてもおいしいです。大分に来るまではお刺身などを好んで食べることがなかったのですが、別府で食べたりゅうきゅう丼がおいしくてびっくりしました。
社内行事で九重“夢”大吊橋へ。部署・年代を超えての交流も盛んです。
会社の自慢ポイントを教えてください。
商品の品質の良さや安全性はとても高いと思います。とても厳しい規定の中で商品開発を行っているので、そこはとても実感しています。若い世代も多く、活気がある会社だと思います。労働組合の青年部の代表をしているのですが、みんなしっかりしているなと感心しています。若手が意見を言える環境があり、全員が会社を良くしようと思って働いていると思います。
総務経理部の三浦さん(写真左から2番目)、商品開発室のメンバーの方と一緒に。とても良い雰囲気の職場です。
今後の目標を教えてください。
今年になって初めて自分が開発した商品が販売されたので、今後は自社商品の開発にもっと携わっていきたいと考えています。
採用担当からのコメント
総務経理部 総務課長・三浦憲太郎さん
どんな方が富士甚醬油さんに向いていると思いますか?
派手なことよりも地道にこつこつ積み上げていくことを得意とする人が向いているのではないかと思います。まさに弊社の原田さんがその典型なのですが、地道に誠実に仕事と向き合える方がいいですね。
会社のおすすめポイントを教えてください。
最近は商品開発だけでなく、SDGsへの取り組みにも力を入れています。業界初のジップ味噌は、使う人にも環境にもやさしい、をテーマに開発されました。また、現在建設中の第2工場では、プラスチック削減を掲げ、環境に配慮した容器を使用した商品の製造を予定しています。新しいことにどんどんチャレンジしていく姿勢は、自慢できるポイントです。
大分自慢をお願いします。
原田さんも言っていますが、食べ物がおいしいことです。どんなおいしいものよりも、臼杵の海で釣った魚が何よりもおいしいと感じます。私は臼杵出身ですが、県外から来た人はみんな言っていますね。私自身も県外に出た時にありがたみを実感しました。