多拠点生活中に別府温泉のファンに。
Dive OITAを利用し、希望職種の仕事で別府へ移住。
申 鉉宇（しん ひょぬ）さん／B-biz LINK コーディネーター／東京都出身
大分県に移住したきっかけを教えてください。
初めて大分県に来たのは、大学時代の九州一周旅行でした。その時から温泉が好きで湯布院の「束の間」など温泉巡りをしましたが、当時は大分県に対して強い印象はありませんでした。大学卒業後に観光系の仕事に就いてから、2022年頃のコロナ禍に住居のサブスクリプションサービス「ADDress（アドレス）」を利用し始めました。そこに登録されている別府の拠点がとても魅力的で、そこに訪れたことがきっかけで、大分のファンになりました。
移住前の生活を教えてください。
「ADDress」を利用した移住前の２年半は、住んでいた家を引き払い、スーツケースひとつで拠点を転々とする生活を送っていました。仕事で関わることの多かった九州と沖縄で、１週間から２週間単位で拠点を変えて生活していました。
ダイビングを楽しむ申さん（写真左）。全国各地を転々としつつ、自然や人との関係性を人生の中で大事にしています。
様々な場所を転々とされた中で、別府のどこに1番魅力を感じましたか。
全てにおいてバランスが良いと思います。海や山もあり、ごはんもおいしくて、温泉もある。元々湯治をしていたので全国各地の温泉に行きましたが、毎日入りたくなる温泉というのが「鉄輪温泉」でした。「別府ちくぜんや山荘」に滞在したとき、ここに住むという未来像をとても鮮明に描くことができ、その時には将来的に移住すると決めていました。
Dive OITAを利用した感想をお聞かせください。
初めは別府の企業に就職するか、フリーランスとして仕事をするか迷っていたので、Dive OITAで相談させてもらいました。その中で別府ならではの事情や地域での働き方など、アドバイスいただけたのでとても参考になりました。
B-biz LINKを紹介いただいた時も、最初は面接ではなく、フランクな会をリモートで設けていただきました。そこでお話をさせてもらってからとんとん拍子で話が進み、働かせていただくことになりました。観光業で働きたいと思っていたので、とても満足しています。
社内での打ち合わせの様子。4月から入社された申さん（右）ですが、アットホームな雰囲気の職場で、早くも馴染んでおられました。
別府ではどんなお仕事をされていますか。
B-biz Linkでの仕事は主に2つありまして、ひとつは、ふるさと納税の商品提案の案件です。ふたつ目がメインになるのですが、別府市公式宿泊予約サイト「ゆのくにゆのたび別府温泉」の見直しや、新サービスの「オーダーメイドプラン」の立ち上げを準備しています。また、前職の仕事であるコンサルティングの仕事も個人事業主として続けています。
移住後の生活を教えてください。
今は別府のシェアハウス「湯治ぐらし」に住んでいるのですが、きれいでとても居心地が良く、気に入っています。地域の人がとても温かく、活発でバイタリティに溢れている人が多いので、刺激をいただいています。
「湯治ぐらし」という名前のとおり、「湯治」がコンセプトのシェアハウスで、24時間利用できる温泉もついています。学生さんも多いですが、幅広い年齢の方が共同生活を送っています。家具などの生活用品も揃っていて、最低１ヶ月から住めるので、気軽に住み始めることができました。
別府市内のシェアハウス「湯治ぐらし」での食事の様子（申さんは左から2人目）。幅広い年齢の方と共に生活して、別府ライフを満喫中。
大分県でおすすめのエリアを教えてください。
竹田市にも「ADDress」を利用していったとことがあるのですが、人が良く、自然も豊かで、お城もあって、とても魅力的でした。「長湯温泉」もとてもよかったです。大分移住を考えた時に他の地域にも行ってみましたが、温泉好きの私にとっては、別府は別格な気がします。朝は熱めの温泉に入り、夜はその時の気分によって温泉を選ぶ。それができるのは別府しかないと思います。
今後の目標を教えてください。
昨年までは、たくさん働いてたくさん遊ぶという、忙しい生活だったので、今年はゆっくりしたいなと思っています。自分のために時間を使う1年にしたいと考えていて、自分を見つめ直したり、将来の構想を練ったり、そんな風に時間を使いたいと思っています。今は「湯治ぐらし」にも住んでいるので、この環境を活かし、「湯治」についてももっと知識を深めたいと思っています。
また、フリーランスとしての仕事の販路も広げたいなと考えてるので、観光系の人材を探してる企業の方がいたら連絡をもらえると嬉しいですね！
移住を考えている方にメッセージをお願いします。
これまで拠点を転々とする生活を送っていた為、今回の移住は気軽にできたように思います。ただ、多拠点生活を始める前のことを考えると、移住には「勇気」と「勢い」が必要かなと思います。
知らない土地、知らない人のところに飛び込むのは不安だと思いますが、「行ったら何とかなる！」と思って一歩を踏み出すために勇気と勢いを大事にしてほしいです。
